人が生きる意味を感じる時というのは大切なものができた時です。
そしてその大切なものを守りたいと思ったときに人は頑張れますし、生き甲斐を感じるのです。
大切なものが何もなく「誰かの為に」、または「何かの為に」という気持ちがなければ頑張る理由もやる理由も無くなってしまうのです。
人はそれほど目的がなければやる意味もやる気も起こることはないのです。
活力を持ち、生きる意味を持って生きていきたいと思うのなら、何を求めて生きていくのか、そして大切なものを見つけることが大切だということなのです。
大切なものを見つけ、それを守ることが生きる意味になる。
「大切なものを見つける」と言ってもなかなかすぐに見つかるものではないでしょう。
- 家族
- 愛する人
- 恋人
- 自分の会社
- 社員
- 自分の親
- 地位や名誉
- お金
- プライド
- 大好きな趣味
- 大好きな仕事
人によって色々あるでしょう。
「大切なものなんてひとつもない」と思っている方でも、よく考えてみれば大切にしているものがあるはずです。
そう言われても分からないという方は、「無くなったら困るもの」「無くなったら悲しいもの」と言っても良いかもしれません。
家族がいなくなったら困りますし悲しいです。
愛する人がいなくなったら悲しいでしょう。
プライドがなくなったら生きる気力が無くなってしまうという人もいるでしょう。
大好きな仕事を取られたら、何をしたら良いのか分からなくなってしまう人もいるでしょう。
「無くなったらいけないもの」というのが自分にとって大切なものです。
そして、そのものを守り現状を継続させていくことこそ生きる意味になるのです。
頑張る理由であり、生きる理由になるのです。
「大切なものが一つもない」というのはどうしても無気力になりがちです。
大切で大好きな趣味があればそのために日々頑張るということもできるでしょう。
そうやって大きい小さいは別として、「自分にとって大切なものを守り続けること」それこそが生きる意味になっていくのです。
そのことを覚えておきましょう。
何を求めて生きていくのか
「大切なものを見つけて守ること」それは何のために生きていくのかという意味と同じです。
大切なものを守りたい、そしてその大切なものがもっと良い状態になっていきたいと思うから努力や行動をするのです。
嫌な仕事でも毎日頑張れるのは大切なものがあるから頑張れるのです。
これといった大切なものがなかったとしても、「今の日常を守っていきたい」という気持ちがあるから現状を続けていくための仕事を頑張っていくことが出来ますし、頑張っているのです。
今の日常が自分にとって全く価値のないものだとしたら、仕事なんて何でも良いとなるのです。
今の状態(現状を続けていきたい)という気持ちは大切な日常だと思っているという意味でもあるのです。
ですが、ただ日常を守る為だけに人は頑張り続けることは出来ません。
より大切なものを求めていき、本当に自分が守りたいと思えるものを見つける為に行動や努力をしていくものです。
そうやって人の価値観や守りたいもの、求めていくものというのは状況や価値観によって変わっていきます。
今まで大切だと思っていたものが大切ではなくなり、大切ではないと思っていたものが大切なものになるということもあるのです。
「変わってしまうのなら本当に大切なものを見つけることなんて出来ないじゃないか」と思うかもしれません。
それは状況や価値観の変化が起こるのは当然ですので仕方のないことだと言えるでしょう。
しかし、それが悪いことではないのです。
どうしてかというと大切なものが変わるというのは「もっと大切なものが見つかった」という証拠だからです。
自分が成長をして、今まで大切だと思っていたものが小さいもので更に大きな大切なものを守りたくなったということなのです。
「小学校の頃に大切だったものが今でも大切でずっと守り続けている」という方は少ないのではないでしょうか。
それと同じように成長や環境の変化によって大切なものというのは変わって当然なのです。
「大切なものを守ること、そして更に大切だと思えるものを見つけること」
それこそが生きることの意味であり、人生の本質であり、何の為に生きていくのかということなのです。
大切なものを見つけるにはやってみなければ分からない
「大切なものを見つける」為に何をすれば良いのか分からないという方は、「まずはやってみる」ということをしなければいけません。
なぜかと言うと、「大切なもの」というのは手に入れて初めて大切なものになるからです。
「好きな人と付き合って恋人になりたい」と思っていても、いざ付き合ってみたら全然イメージと違ったなんてこともあるでしょう。
それは自分にとって大切な存在になると思っていたけれど、現実は違ったからそう思うのです。
それはどんなことでも起こります。
「大金持ちになって良い生活を送ることが自分にとって大切なものだと思って頑張ったけれど、いざ手に入れてみたら全然良いものではなかった」ということも起こりがちです。
それらは全て一度は手に入れてみないと分からないのです。
身近なことでいれば、「スマホ」は今となっては生活必需品でしょう。
しかしスマホを持っていない人や手に入れる前は「大切なもの」ではなかったはずです。
むしろそんなものが本当に必要なのかと否定していた人も多くないです。
それほど大切なものというのは一度手に入れてみたり、目指してみて気付くものなのです。
それだけではなく、大切なものはとても気付きにくいのです。
「失ってから初めて大切さに気付く」ということがあるように、自分の人生の中に自然と入り込んでいるものなので大切さに気付かないのです。
ですから大切なものに気付く為には、「自分の生活の中にどれだけ関わりがあり、大きな割合を占めているのか」で考えると良いでしょう。
「自分の人生の時間をどれだけ使っているのか」で考えてみると大切なものに気付けるはずです。
その点に注意をしながら大切なものを見つけてみましょう。
最後に大切なものに関して気を付けなければいけないことが、「大切なもののすり替わり」です。
よくある例え話で言えば、
「大切な家族を幸せにするために仕事を頑張り過ぎて家族を疎かにしてしまい離婚することになった」などです。
元々は「大切な家族を幸せにしたい」という気持ちがいつの間にか「仕事を頑張ってお金を稼ぐこと」にすり替わってしまうのです。
そうなってしまわないように、「自分が本当に大切なものは何なのか」を常に感じて噛み締めておく必要があるでしょう。
「大切なものを見つける」のは確かに簡単なことではありません。
しかし大切なものを見つけることは自分の生きる意味を見つけることなのですから時間をかけて良いのです。
本当に大切だと思えるものを見つけるまでゆっくりで良いので頑張っていきましょう。
まとめ
「生きる意味を見つける」「自分が何の為に生きているのかを見つける」「幸せな人生を見つける」
それは自分にとって本当に大切なものを見つけるということです。
「生きる意味は自分で決める」「生きる意味は自分の心の中にある」と言われているのは、
大切なものを決めるのは自分自身だからです。
生きる意味というのは誰かに与えられるものではありません。
自分で決めるものであり、自分で作っていくものなのです。
そしてそれはあなたにとって本当に大切なものであり、本気で守っていきたいと思えるものでなければいけません。
そんな簡単に見つけられるものではないかもしれません。
しかし、大切だと思えるものを見つけるのは案外身近にあるものです。
友達だったり、今の生活の中にも守っていきたいと思えるものはあるはずです。
そういうものを守っていけば良いのです。
そしてそれを守りつつ更に守りたいものを探したり、守りたいものをより良いものへと変えていけば良いのです。
今の身の回りにあるものは過去の自分が守りたいと思ったもののはずです。
あなたは自分の身の回りにあるものに対してどう感じますか?
それがあなたにとっての価値観の変化です。
変化をしたのならまた新しい大切なものを見つけていけば良いのです。
そうやって少しづつ大切なものを見つけて、手に入れて、そして本当に大切なものを探していけば良いのです。
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