人生には悩むべき問題と悩まなければいけない問題というものがあります。
色々なことに悩んでしまって結局どこから手をつけていけば良いのか分からなくなってしまっている人は、特に悩むべき問題を見極めることが大切でしょう。
どんなに恵まれた人生を送っていたとしても「人生に無理難題」が降りかかってしまっていたら幸せになることは出来ません。
しかし、その無理難題はもしかしたら自分にとっては関係のない話かもしれません。
この章では、自分が乗り越えなければいけない問題とそうではない全く関係のない問題を見極めるための方法についてご紹介していきたいと思います。
悩むべき問題と悩んでも意味のない問題がある
人生には自分が悩むべき問題と悩む意味のない問題、悩むべきではない問題があります。
まず、悩むべき問題についてお話しいたします。
悩むべき問題の判断基準としては、
- 自分の力で変えていける問題
- 解決することで悩みが減っていく問題
この3つのどれかに当てはまるような問題は悩んでも意味のある問題です。
一つ目は「自分の力で変えていける問題」です。
自分の力で変えていける問題というのは、文字通り自分が関わったり自分が行動することで解決する問題です。
そういう問題に関しては悩み、解決していくことが大切です。
悩みを解決する力を養うことが出来ますし、今後同じような問題が訪れたとしてもまた同じように解決することが出来ます。
同じ悩みがやってきても次は悩むことがなくなるでしょう。
二つ目は、「解決することで悩みが減っていく問題」です。
当たり前の話ですが、悩みを解決することで悩みが一つ減るのならそれは悩んで解決するべきでしょう。
悩みが一つ減るということはそれは人生がより良い方向へと進んでいくということです。
二つ目の「人生が豊かになる問題」に似ています。
解決することで良い方向へと進んでいく問題に関しては悩んでも意味がありますし、悩むことで成長をしてさらに良い人生を送ることが出来るようになっていくでしょう。
逆に悩むべきではない問題の判断基準としては、
- 自分の力では変えていけない問題
- 解決をしても悩みが減らない問題
ということになります。
一つ目は「自分の力では変えていけない問題」です。
これは、「日本の景気が悪い」「世界平和が訪れない」「犯罪が減らないのはなぜなのか」
というような自分が頑張っても変えていけない問題に関しては悩む必要がない問題です。
もちろんこのような問題も自分が頑張っていくことで変えていける人もいます。
そういう人は自分の力で変えていける問題なので悩むべき問題とも言えるでしょう。
「どんなに頑張っても解決出来ない問題」というものがあります。
そういう問題に関しても悩むのではなく、「どうすれば改善していけるのか」というように、自分に出来ることに置き換えて出来る範囲で解決していくことが大切です。
解決するのではなく、「寄付をして世界平和に貢献する」というように出来ることを精一杯やるという考えを保つことが大切です。
二つ目は、「悩みを解決しても自分の人生が豊かになっていかない問題」です。
「嫌いな人」や「苦手な人」との関係について悩むことなどがこれに当たります。
苦手な人と上手くやることはとても大切ですし、人生においてとても役に立つスキルではあります。
コミュニケーションをスキルを高めることは自分の人生の悩みを減らして豊かになっていきますので是非悩んでください。
しかし、どうしても話の通じない人であったり、上手くコミュニケーションを取れたとしてもどうしても苦手だと思う人のことで悩むことはとても時間も労力ももったいないことです。
悩みがある程度解決したとしても、「苦手な人」という意識は消えずに解決をしても悩みは減りません。
その場合は距離を取ったり、その場で対応していくというように悩み過ぎるのではなく出来る範囲で努力をするという形を取りましょう。
こちらの問題も他人の話なので、悩んでも自分の力では変えることは出来ませんので、自分に出来ることを探して出来る範囲のことをやっていきましょう。
人生に無理難題を抱えているのか
「人生に無理難題を抱えている」
これはとても辛いことですし、無理難題ですから解決することが自分では解決出来ない問題なのかもしれません。
大きな病気を抱えていたり、どうして男に生まれたのだろうか、など。
絶対に変えることが出来ない問題というものがあります。
だからと言って「諦めなさい」と言いたいわけではありません。
大きな病気を抱えていたとしても、生きているのなら何かしらやれることがあります。
男に生まれてしまった事実は変えられませんが、性転換をすることも出来ますし普段は女性の格好をして生きていくことは出来ます。
もちろん悩みや問題が全て解決するわけではないでしょう。
しかし、諦めて何せず打ちひしがれるのではなく、自分に出来る範囲でやれることを精一杯やるということが大切なのです。
「一生かかっても返しきれない借金がある」
そういう状況になったとしても、人生自体を諦めるのではなく自分が出来る範囲で返していけるように状況を作っていくのです。
「無理難題」があったとしても、その中で自分に出来ることを探してやっていくのです。
「無理難題」を「自分の力で変えられる問題」へと変えていくのです。
そうやって悩むべき問題を見つけて、解決していくことが大切なのです。
自分の力で変えられる問題は「行動」か「考え方」を変えることで乗り越えられる
自分の力で変えられる問題は「自分の行動」か「自分の考え方」を変えることで乗り越えていくことが出来ます。
どちらを変えるかはその時の状況や問題によって異なります。
どちらが良いというものではありませんが、行動によって変えられることの場合は行動をして変えていく方がよりスマートに変えていくことが出来ます。
どうしても行動では解決出来ないような問題がある場合に考え方を変えることで乗り越えていくことをお勧めします。
行動を変えていく場合にはしっかりと解決するための具体的な目標を定めて、その目標を達成出来るような具体的な行動とプランを立てていくことで解決へと向かっていきます。
当然、その計画に無理難題があるのかないのかは重要な問題です。
しっかりとした行動計画を立てて、目標に向かって行動をしていくことで悩みは自然と解決へと向かっていくでしょう。
必ずしも自分自身を変えたりする必要もありませんし、自分の力をつけて変えていく必要もありません。
他人の力を借りてはいけないというものではありません。
- これがあれば解決する
- こうなれば悩みは消える
と思うものがあればそれを目標にして、そこまでの道のりを考えてしっかりと行動していきましょう。
「明確な目的」と「その目的のための手順とプラン」の二つが揃い、「正しく行動」をすることで悩みを解決へと向かっていくことが出来るでしょう。
自分で変えられない問題は受け入れて自分に出来ることを探す
自分で変えられない問題に関しては悩む意味のない問題ということをお話ししました。
自分の力で変えられない問題に関しては、結局自分では変えることが出来ませんので最終的には受け入れるしかありません。
「受け入れる」と言ってもそれは「諦める」とは異なります。
受け入れると諦めるを同じように捉えている人が多く見受けられますが全く違います。
諦めるのは完全に放棄してしまうことです。
しかし「受け入れる」のは現実をありのままに見て判断をするということです。
「現状を正しく把握する」と言っても良いでしょう。
大切なことは、受け入れて(現状を正しく把握)自分に出来ることを探す。ということです。
今まで出来ないと思って諦めていたことでも、受け入れて自分に出来ることを探してみたら解決してしまうことだってあります。
まずは現状を正しく把握することが大切なのです。
その上で、「逃げる」という選択が出来て、それが最善の一手だとしたら選ぶべきです。
逃げることは悪いことではありません。
無理難題に立ち向かって不幸せになるくらいなら、逃げて幸せになった方が良いのです。
受け入れることは諦めることではありません。
前に進み現状を変えていくために最も重要なステップなのです。
まとめ
悩むべき問題と悩んでも意味のない問題があるのは、人生を諦めるためにあるのではありません。
自分自身の人生を幸せにするためにあるのです。
出来ないことに捉われてしまって悩み続けて疲労してしまうよりも、まずは一回受け入れてそこから出来ることを探す方が遥かに良い人生を送ることが出来ます。
無理難題も状況が変わればそうではない問題へと変わっていくこともあります。
その時にまた問題を解決するか、しないのかを判断すれば良いのです。
人生には悩むべき問題と悩んでも意味のない問題があります。
その点をしっかり理解をして、受け入れて自分に出来ることを探して前に進むという選択をして、今よりも良い人生を作り上げていきましょう。
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